クローブ で堪能するスパイスと刺激的なひとときを

恒例となりました アロマ エッセンシャルオイル(精油) のお話です。

今回ご紹介する クローブ は、スパイス(香辛料)として料理に使われることが多い アロマ エッセンシャルオイル です。インドカレーや肉料理・チャイの香り付けなど用途が多い クローブ は漢方薬としても用いられてきました。

クローブ は学名を「Eugenia caryophyllata」や「Syzygium aromaricum」という、フトモモ科の植物。インドネシア原産の高さ10m程にもなる常緑樹です。釘に似た形状のつぼみを付けるのが特徴的で、中国では釘を意味する「丁香」や「丁子」と名付けられています。

また中国では古くから生薬として珍重され、歯痛を和らげたいときに クローブ のつぼみを噛みしめるなどしていました。特に紀元前3世紀頃の前漢時代では、宮廷に仕える人間は自分の息を クローブ で薫らせてから皇帝の前に出ることが義務付けられていました。

このような利用法は現代にも受け継がれており、歯磨きペーストの原料として使われることがあります。平安時代の日本でも「丁子」と呼ばれ、香料や染料、薬、防腐剤として利用されてきた歴史があり、源氏物語にもその名が登場しています。


クローブ の精油は花のつぼみから水蒸気蒸留法で抽出され、マダガスカルなどで生産されています。独特のスパイシーな香りを持ち、やや時間が経ってから立ち上がるミドル~ベースノートです。成分は8割がオイゲノール、残りは酢酸オイゲノールやカリオフィレンなどです。

オイゲノールの作用は主に鎮痙攣作用と鎮痛作用が知られています。昔から使われている歯痛のほか、頭痛や関節痛にも効果的です。

クローブ には強い高揚特性もあり、うつ気味なときや気力がなくなったときに刺激を与えてくれます。また、優れた防虫作用があるので、お部屋に香らせておくと虫よけとしても使用できます。特にゴキブリの嫌いな香りとしても クローブ は有名です。

カビ臭さを抑える作用もあるため、ルームフレグランスとしてオススメです。抗菌特性により、カビの増殖を抑える効果があります。梅雨のじめじめする時期などは特に、クローゼットや靴箱、押し入れなどに クローブ の アロマオイル をしみこませたコットンなどをしのばせておくと、衣類や布団類を虫やカビから守る効果が期待できます。

しかし クローブ の精油は刺激がとても強いので使用する際は、濃度に注意が必要です。スキンケアにクローブの アロマオイル を使う場合は、他の精油ならばボディ用は1%以下、顔用は0.5%以下の濃度とされていますが、クローブはこの半分程度から始め、様子を見ながら調節しましょう。

優れた抗菌・抗真菌・消毒作用により、ニキビや吹き出物・水虫の改善・皮膚の感染症に効果が期待できます。

勉強や仕事をはかどらせたいときには、ローズマリーとブレンドするのがオススメです。その他に柑橘系のオレンジスイートやシナモンとの相性も良いのでこちらもオススメです。



マッサージ を行うのはお風呂上がりなどの体が温かい時が効果的で、 マッサージ を終えてそのまま休んでしまえば、後は アロマオイル がじっくり浸透してリラックスしている間に効果を発揮してくれます。当店の美人エステティシャンたち とお好みの香りに包まれながらぜひ優雅なひとときを..そして刺激的なひとときをお楽しみください。